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2013年12月 8日 (日)

閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)と「略本暦」

2013年12月7日(土)~11日(水)は、七十二候の第61、

閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)

意味としては、「天地の気が塞がって冬になる」といったところ。なんとも、冬本番のイメージが頭に浮かぶ言葉です。

閉塞成冬は、「略本暦」での呼び方です。もととなった中国の宣明暦では「鶡鳥不鳴(かっちょうなかず)」と呼ばれ。やまどりが 鳴かなくなる時節という意味合いです。ここでいう「鶡鳥」 とはなんでしょう? 手元の漢和辞典で「鶡」の字を引いてみたら、「やまどり。みのきじ。」などとありました。中国でも同様なのかはわかりません。

さて、毎回当然のように引用している「略本暦」ですが、ちょっと解説してみようと調べ始めましたら、どうもこれまでの私の理解が浅はかだったようです。以下、訂正と謝罪をかねた解説です。

略本歴とは、広義には、本暦から日常生活に必要な部分だけを抜き出した暦のことです。実は、今でこそ暦(カレンダー)は自由に販売されていますが、戦前の太陰太陽暦を使用していた時代には、暦は、天皇・幕府・政府などと時代ごとに変わりつつも、常に国家が管理しており、その販売は限定されたもののみに許された事業でした。そこで一般に流布・販売されたのは、この略本暦だったのです。この略本暦は、少なくとも江戸時代と、明治・大正の世に発売されています。
ここで、ちょっと話は変わって、「七十二候(しちじゅうにこう)」について簡単にふれましょう。

七十二候は、古代の中国で考案された季節を表す方式のひとつです。

まず、1年を春夏秋冬の4つの季節に分けます。それをさらに、それぞれ6つに分けて24の節気とします。この「二十四節気」をさらにおよそ5日ずつの3つに分けたのが七十二候です。4つの季節×6つの節気×3つの候=72というわけです。

七十二候のそれぞれの言葉は、気象や動植物の変化を知らせてくれます。とはいえ、すべてが正確な事象を示しているわけではなく、中には、当時信じられていたか、あるいは文人たちの粋なジョークかと思われるものもあります。

さて、日本では、二十四節気は中国で使用されていたものをそのまま使用していますが、、七十二候は何度か変更されてきたようです。

江戸時代に渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成されたのが有名です。

ちなみにこの渋川春海という人物、冲方 丁(うぶかた とう)原作のベストセラー小説で、昨年、V6の岡田准一さんが主演して話題になった「天地明察」の主人公、江戸時代の天文学者で囲碁棋士です。日本初の太陰暦である「貞享暦」を世に出した人物です。

さて「略本暦」に戻りましょう。

この略本暦に、二十四節気や七十二候が書いてあったわけですが、七十二候はいつも同じではなく、発行される「略本暦」によって、違うこともあったのです。

現在使用される七十二候行は、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載されたもののようです。なぜ、そうなのかは、まだ調べきっていません。わかったら、またご報告したいと思います。

一度私も「宣明暦」と「本朝七十二候」と「略本暦(明治7年版)」を比べてみたいと思っています。

というわけで、謝罪です。

これまで私は「江戸時代に日本で編纂された『略本暦』」という表現を使用してきましたが、これは正しくないと思われますので、訂正します。

今後、正確な史実等を私が理解できるまで、単に「略本暦」と表示されていただきます。

誠に申し訳ございませんでした。

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

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