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2014年10月24日 (金)

閏九月(閏長月)

今日2014年10月24日(金)は、旧暦(太陰太陽暦)の閏九月(閏長月)の朔日(1日)です。

「閏九月」とは、いま私たちが使用しているグレゴリオ暦(新暦=太陽暦)では馴染みのない言葉ですね。

私たちが「閏」という言葉で思い浮かぶのは「閏年」で、2月が28日ではなく、29日となります。でも旧暦の「閏月」は、これとは全くの別物。一か月まるまる増えて、一年が13か月になってしまうことを言います。

ちょっと解説してみます。

太陰太陽暦は、月の満ち欠けによって“一か月”を計算します。おおざっぱな言い方をすると、新月(月の見えない「闇夜」の日です)~満月(15夜)~次の新月を一つの周期として“ひと月”とします。この周期は、約29.5日。このため、旧暦の1か月は、29日(小の月)と30日(大の月)を組み合わせて調整されます。そして、これを12回繰り返すと1年とします。

でもそうすると、1年の長さは平均約29.5日×12か月=約354日となります。

現在私たちが慣れ親しんでいるグレゴリオ暦の1年は約365.25日なので、約11日のズレが生じます。四季の無い地域(例えば赤道直下付近の国々)でしたら、これで何の問題もありません。季節は無縁なので漁業や農業などの、種まき・収穫といったような仕事にも、問題ないからです。ちなみにこのように単純に月の満ち欠けのみで作った暦を太陰暦(または純粋太陰暦)と言い、イスラム暦やヒンズー暦などが、これにあたります。

でも日本のように四季のある国では、グレゴリオ暦(太陽暦)との11日のズレは致命的です。なぜなら“暦”をもって種まきや収穫などの仕事を予定しようと思っても、年々、季節と暦にズレが生じるからです。

ちなみに1年で約11日のズレは、3年で約33日=1か月余りに達し、16~17年経つと夏と冬が逆転し、33年でほぼ1年のズレが生じてしまいます。

そこで日本などでは、一か月は“月”を基本に考えるけれど、1年は“太陽”の周期(季節の一周)で測ろう、という暦が作られました。これが太陰太陽暦で、「旧暦」と呼ばれる暦は、太陰太陽暦の一種です。

ではどうやって月と太陽の周期を結合させるか、という難問題に答えたのが「閏月」でした。これも極めておおざっぱな言い方になりますが、上で述べたように、3年で約33日=1か月余りのズレが生じるのなら、約3年に1度、1年を13ヶ月とすればいいじゃないか、ということで、1年の季節がズレないようにしたのです。

実際には、もっと精密な調整が必要です。そこで先達たちは、いろいろな工夫を繰り返し、きわめて美しい方法を編み出したのですが、その内容をここで説明しようとすると、とても長大な記事になってしまうので、ここでは完全に割愛させていただき、簡単に「閏月」に関連する結論だけをつまみ食い的に説明すると、次のとおりです。

☆ある法則に基づいて、19年に7回程度、1年が13か月の年を作る。

☆増えた1か月(閏月)は、閏月の前の月の呼び方の頭に「閏」を付けて、月を重ねることにした。

簡単すぎますか?

まあ、そこは大目に観てください。

そして、今年は旧暦で13か月となる年で、今年の場合、9月(長月)の後に閏月が挟み込まれるため、「閏九月(閏長月)」となるわけです。(年によって、何月のあとに閏月が挟まってくるかは変化します)

ちなみに、じゃあ「太陰太陽暦」なんて面倒くさい暦でなく、最初っから、今私たちが使っているグレゴリオ暦(太陽暦)を使えばよかったじゃないか、と疑問に思うかたもいらっしゃるでしょう。

これは漁業国であった日本では、月の満ち欠けが漁に直結し、電気などのなかった時代にあって月明かりがとても重要だったことなど、月の周期をはかることが生活に欠かせなかったことがあったと考えられています。実際に、歴史の一時期では、いにしえの日本でも太陽暦の使用を試みた時代があったと見られますが、定着しなかったと考えられています。

ちなみに、こうした話題に関心のあるかたへ、お勧め本です。

「暦を知る事典」(岡田芳朗・伊東和彦・後藤晶男・松井吉昭著/東京堂出版) 世界と日本の暦と時刻の仕組みや歴史が簡潔に述べられ、資料も豊富です。

「旧暦と暮らす―スローライフの知恵ごよみ」(松村賢治著/文春文庫) 旧暦を使ったスローライフを提唱する本、旧暦ってちっとも旧くない、と再認識させてくれます。

そういうわけで、今日から閏九月。

のんびり行きまっしょい(笑)

・・・・・・・・・・・

☆リラクゼーションは「癒し人」☆

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