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2015年4月22日 (水)

ザ・トライブ(映画)

ウクライナの映画「ザ・トライブ」を観ました。

http://thetribe.jp/

衝撃的な映画です。圧倒されました。

この映画、一切の“発音”される「言葉」がありません。

映像で使用される言語は、(おそらくウクライナの)“手話”のみ。字幕も吹き替えもない。

だから観る者は、ストーリーがよくわからない。だから釘づけになって“今”の画面を観る。全神経を映像に集中させ、頭をフル回転して“今”の事態を想像し、物語を理解しようと必死になる。

すると、徐々に物語が見えてくる。見えてくるのだけど、やはり実際のところ分からない。あるいは、すりガラスを挟んでいたり、ズレていたり。それでも分からないなりに受け止めて、自分なりに理解し、そして、その状態のまま、次の画面へと移る、移る、移る・・・。

ウクライナの手話を理解する人には、もっと物語の細部が理解できるでしょう。でも、恐らくこの監督は、映画館に足を運ぶ鑑賞者が、手話を理解できないことを前提に、この無謀な賭けをしたのだと思います。ここでは、映画観賞者の側が、ろうあ者なのです。それは、映画の登場人物たちの日常の疑似体験と言う側面もあわせもっています。

本来は、映画観賞者という立場だったのに、鑑賞しているうちに、能動的な、この共同体的体験に取り掛かっている。このことは、映画の内容云々の以前に、すごいです。この体験ができたことは、感動的とさえ言えます。

観終えてしばらくして、全神経の強烈な疲労を感じました。こんなに疲労する映画は初めてかもしれません。でも、それがいい。

それだけじゃありません。

やはりストーリーがすごいのです。これからご覧になるかたのために触れないでおきますが、映画のHPやフライヤーに書かれている以上の深さが、そこにはあります。

さらに、カメラワークがいい。俳優たちの演技もすばらしいです。鑑賞後、彼らのほかの出演作はなんだろうとHPのキャスト紹介を観て、彼らが、ろうあの当事者で“初映画”であることを知り、驚きました。

ちなみに、映画.COMによると、映画紹介はこんな感じ。

聾唖(ろうあ)者の登場人物により、全編が手話のみで描かれる異色のドラマ。セリフが一切ないため、字幕も吹き替えも存在しない作品で、2014年・第67回カンヌ国際映画祭の批評家週間でグランプリを受賞。これが長編初監督となるウクライナの新鋭ミロスラブ・スラボシュピツキーがメガホンをとり、プロの俳優ではない、実際の聾唖者たちが役を演じた。聾学校に入学したセルゲイ。一見平和で穏やかに見える学校の裏には、暴力や売春を生業にする組織=族(トライブ)が幅を利かせていた。セルゲイも次第に組織の中で頭角を現していくが、リーダーの愛人アナに恋をしてしまう。そのことがきっかけで組織からリンチにあったセルゲイは、ある決断をする。

「ザ・トライブ」は、『悪グループ』と言った意味なんだそうです。

暴力シーンやセックスシーンが多いので、バイオレンスが苦手な方にはお勧めしません。

渋谷・ユーロスペース、新宿・シネマカリテほか、全国順次公開。2014年・ウクライナ、132分。

・・・・・・・・・・・・

☆リラクゼーションは「癒し人」☆

http://www.p-kit.com/hp/iyashibito/

電話 03-6320-8290

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